変換器

人は嘘をつく。意識的に、というより、驕りや懼れといった情動により、脳が無意識に処理しているケースも多いと思う。自己の人格を維持するために、必要な反応だろう。「嘘」とは実は自身の中には無くて、他人の中に見出してしまうものな...

RPG

「RPGでどんなに強くなっても、現実の世界で強くなったわけではない。それに気付いた時から、ゲームに取り組むのが怖くなった。」 現実と空想の境界は、普通に思う以上に曖昧だと思う。ライトノベルの世界には、「転生トラック」とい...

スタンス

極端は好ましくないという前提の下で、お金は割と大切だと僕は思っている。非常に扱いやすいのが良いところだと思う。 詳細な議論は尽くしきれないので置いておくとして、お金があれば一定は納得感がある。また、「人格で解決」したり、...

権力

権力は、それを行使する者にとって毒性を有する。これは歴史の常識であると、London School of Economics and Political Scienceで政治科学部長を務めたラスキは『カール・マルクス』に...

かなしさ

当たり前の話だけれど、人間はそれぞれに「かなしさ」を持っていると思う。そうであるにも関わらず、日々を過ごしていることはすごいことだなと思う。 当たり前のように笑顔で過ごしている人の「かなしさ」に触れると、それこそ感動を覚...

本を読む

何を以て「本を読んだ」とするかは、なかなか難しいと思う。「内容の理解」という定義は、そもそも「内容」と「理解」の定義が困難な一方、「文字を目で追う」ことを以て読んだと主張することは困難に感じる。   東洋に「素...

組織と人と

あまりにも陳腐な話なのだが、「組織に合わせて、人を配するか」「人に合わせて、組織を配するか」という考え方があるとする。組織とミッションが先にあって、それに人を当てはめることを通じて、人を活かすか。人を活かすために組織やそ...

気持ちよさ

もう10年近く前になるが、ある人に「あなたが言う、よい生き方とはなんですか?」と問われた。「嘘をつくことは悪いことですか?たくさんの異性と付き合うことは悪いことですか?」、「古典に書いてあることが、よい生き方ですか?」と...

規範

周囲に規範があった方が幸せか、無い方が幸せか、というのは状況に依ると思う。規範の強さにも依っていて、非常に強い規範に対して屈しないということは人間には難しいので、それが救いになることもあれば、規範が人を押し潰すということ...

アート、もしくは嘘

「形にした瞬間に、圧倒的に嘘。絶対に嘘です」と、あるアーティストの方は言った。 アーティストは、その人が内部に描いている何かを形にするのだろうと思う。しかし、世界に生み出され、現実に晒された形は、「そのままの姿」ではない...