嫌い

人間という存在は、僕にとっては少し複雑すぎるので、好きだとちゃんと思える人はほとんどいないけれど、好きじゃないなと感じる人はそれなりにいる。

ただ、好きじゃないなと感じる人とは当然に距離を取るわけなので、自分がどういう性質や状態に対してそう感じているのか、実はあまりよくわかっていないなということを思った。

 

基本的には、好き嫌いには特に理由は必要なくて、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いでよい。そういった直観には意味があるし、それ以上に突き詰めることはできない面もあると思うたちではあるけれど、現象としてはやっぱり興味深い。好き嫌いは人それぞれなのだから、僕には僕の嫌いがおそらくあるのだろうと思う。

同じように、どうしてもできないこと、というのもある。というより、僕にはあんまりできることがなくて、趣味も無ければ、習慣も無い。努力や継続も苦手で、忍耐も無いなと思う。わずかに出来ることで、ありがたいことに生かされている。

 

嫌いな人、苦手なことにも取り組むべきという考え方もあるけれど、人は(少なくとも僕は)どうやっても1人で生きていくことはなかなかできないと思うので、理想的には出来ることを組み合わせて、うまく生きていけると良いなと思う。環境に順応すること、順応できない環境は避けることは、自然でも社会でも大きくは変わらない。

僕が嫌いなことに興味を持つのも、別に好きになりたいからではなくて、好きや嫌い、得意や苦手の活かし方を知っておきたいということだと思う。忙しいとつい余裕がなくなって、「ありがとう」という気持ちを置き去りにしていまいそうになる。感謝を忘れずに生きていくために、広く意味を捉えられるようになりたいなと思う。