均衡のデザイン

諸行無常、万物流転などといった表現を引くまでもなく、事物は変化を続けている。デザインするとはつまり、多くの場合においては「均衡をデザイン」することである。   ボストン・コンサルティング・グループの設立者で、会...

生成変化とデザイン

アンリ・ベルグソンの『時間観念の歴史――コレージュ・ド・フランス講義 1902-1903年度』の中に、「子どもが大人になる」という命題が取り上げられている箇所がある。この命題は、現実においては極めて当然に見える。確かに、...

都市計画への関心

「ニューヨークの摩天楼は小さすぎる。十分な大きさではない(とはじめて見たル・コルビュジエ氏は語る)。大きく、そしてもっと間をあけなければならない」。(『伽藍が白かったとき』より) (磯崎新 「ル・コルビュジエに関する七つ...

デザインと規格

デザインとアートの違いの1つとして、それが複製を前提としているかどうかという点がある。デザインは基本的には複製を前提としており、再現可能なものである。   複製できるためには、それが何かしらのルール(規格)によ...

デザインの境界条件

デザインという行為に限らず、何かしらの形(解)を発見しようとする時には、法則(方程式)に加えて境界条件が必要となることが多い。 例えば、物理学における「ニュートンの運動方程式」は、(非相対論的古典力学において)質点の運動...