気持ちよさ

もう10年近く前になるが、ある人に「あなたが言う、よい生き方とはなんですか?」と問われた。「嘘をつくことは悪いことですか?たくさんの異性と付き合うことは悪いことですか?」、「古典に書いてあることが、よい生き方ですか?」と。

いわゆる会社員を辞めて、「よい生き方を知りたい」と漠然と思っていた僕はその問いで、もう少し当たり前の会社員をしようと思った。

 

いろいろな考え、解釈があると思うが、今はなんとなく「気持ちよさ」が大切なのではないかと思う。「気持ちよい、とは何か?」と突き詰めていくには、まだまだ時間が必要そうだが、少なくとも、僕が気持ちよい、気分がよいと感じることはある。

シンプルに言うと、気持ちのよい生き方、気分のよい生き方、というのがいいなと思う。

 

世界がものすごく気持ちのよい場所であれば、僕はきっと逆のことを思うかもしれない。SFなどにある、強制的な精神の安定はやはりディストピア的だと感じる。

ただ、今のところ、世界には気分の悪いこともある。まず、自分自身に気分が悪いことがあるし、思うに任せないことも多い。それは幸せなことだと思う。

 

答えが1つでないことも、幸せなことだと思う。僕には僕なりに、彼には彼なりに、工夫すべきことがたくさんある。どう工夫するかはそれぞれだと思う。ただ、どこにいても、何をしていても、気持ちよくあれると良いなと思う。

どこにいても、何をしていても、気持ちよい人というのは素敵だなと思う。