子どもの頃から、自分が植物を上手に育てることができるという感覚がなくて、上手に庭や畑を作っている人だったり、小さな鉢植えでちょっとした野菜や花を育てている人だったりを見ると、すごいなあと思う。
おそらく、育てやすい植物というのがあったり、土の作り方や水のあげ方のコツがあったり、植物にはそれぞれのリズムがちゃんとあって、それを掴むことが大切なのだろうと思う。
僕はどうしても、すぐに成果を求めてしまうところがあって、植物を育てることに限らず、あまり良くない癖だと思っている。物事には仕組みやペースというものがあるので、そういったものを理解し、1つずつ進まないといけないのだと思う。
見通しや計画を立てて、それを意識しながら進めて、違うなと思ったら修正する。いわゆるPDCAみたいな話だけれど、行き当たりばったりで、つい浮き足立ってしまいがちなので、良くないなと思う。
この夏はベランダに朝顔があって、1ヶ月以上、毎日のように1輪から、多い日は8輪くらいの花を咲かせていた。花の色は薄紫、青紫、赤紫の3色で、少しずつピークの時期が違ったように思う。1週間ほど、世話ができないので屋内の日陰に仕舞っていたら、時計が狂ってしまったのか、その後の数日は変な時間に花を咲かせていた。だんだん土の力が弱くなってくるような感じがあって、少しずつ、水を蓄えられなくなっていくのも興味深かった。
ただ、朝顔はタネはできるけれど、また育てようと思うかというと、しない気がする。難しさはまったくわからないが、檸檬なんかは使い途もいろいろあるし、ちょっと試してみたいなあという気がする。