当たり前の話だけれど、人間はそれぞれに「かなしさ」を持っていると思う。そうであるにも関わらず、日々を過ごしていることはすごいことだなと思う。
当たり前のように笑顔で過ごしている人の「かなしさ」に触れると、それこそ感動を覚える。僕にはとても出来そうにないなと思う。
人それぞれだから、「かなしさ」の度合いを測ったり、比べたりすることはできないけれど、それを有していることを感じさせる人と、感じさせない人がいる。
感じさせないことは、本当にすごいと思う。なんて強いのだろう、なんて美しいのだろう、と。少なくとも、僕はそんな風に感じる。
何かありそう、とすら感じさせない美しさは、天が与えた才能と呼んでも良いくらいの力を持っていると思う。話をしていると、こちらまでなんとなく洗われる感じがする人がいると、僕はなんとなく思っている。
生きているといろいろあるから、もちろん愚痴が出ることもあるだろう。関係性にもよると思う。掘り下げていけば、美しくないものも見えてくるはずだろう。
相手との距離感にも大いに依存していて、仲良くなると案外、嫌なやつかもしれない。ただ、そういうことはここではどうでもよくて、そういう美しさ、清らかさはあるよなと思う。
まあ、単純にその人のことを好きとか、嫌いとかというだけの話なのかもしれないのだけれど…。