いつもそうしているわけでもないし、それでうまくいっているというわけでもないのだけれど、なんとなく、書きやすい文章の書き方というものがある。
僕は基本的には、ざっくりと物事を理解する方が得意で、イメージや図解が頭に浮かぶとうまく捉えられたのかなと感じることがある。一方で精緻に考えていったり、理解していくのは苦手で、全体の構造と整合しない情報が出てくると頭を抱えてしまう。そういう時はおそらく、捉えている構造が間違っているのだと思うので、捉え方から考え直す必要があるのだろう。
いずれにせよ、僕が文章を書く時は何かを体験したり、本を読んだりしていて、ざっくりと言葉だったりテーマだったりが書いてみたいものとして浮かんでくることから始まるような気がする。ただ、実際に書いてみると、当然だけれどもう少しちゃんと考えないといけない部分や、調べないといけない部分が出てきて、考えたり調べたりしているうちに最初に考えていた構造も変化していって、なんとなく最終的な形に落ち着く。
うまく文章が書ける時は、最初に捉えた構造でそれほど違和感なく、最後まで一気に書けてしまう。逆に、ごにょごにょ書き直し続けてしまって、最後まで構造もあまり定まらないような時は、そもそもテーマがちゃんと捉えられていないのだろうと思う。
おそらく人によって、得意な考え方も書き方も違うのだろう。僕には僕の思考の癖があって、どうしても僕のやり方で書こうとしてしまうけれど、それではうまくいかないこともあるので、もっと上手に考えたり、表現できたりすると良いなあと思う。