心理的安全、というとあまりにも陳腐かもしれないけれど、間違えることが妙に怖くなる時期というのがある。そういう時期に入ってしまうと、いろいろなことが楽しめなくなって、恐れてばかりというモードになってしまう。
少し前に、まさにそういう感覚に陥ってしまって、自分は楽しむのが苦手だなあと思っていたのだけれど、冷静に考えてみると、僕はわりと失敗も成功もどうでもよいと思えるタイプでもあって、ダメなら修正してまたやるかあというくらいの人間だったなということを思い出した。
とても間抜けだけれど、そういえば、「世の中にはできないことしかないし、失敗するくらいの方が楽しい」と思っていたことを思い出したというわけだ。そもそも、「論理的に考えて、正しさは存在しない」と僕は思っている。思い出したことで、ちょっと気が楽になったような気もする。
その一方で、どうしてそんなに怖くなってしまっていたのだろう、とも思った。まあ、少し忙しくなったくらいで平気で周囲に当たり散らしてしまう程度に人間は小さいので、不思議でもないのかもしれないが、もう少し落ち着いて、日々を楽しみたいなと思った。
新しい刺激というのは、人を防衛的にしてしまうものなのかもしれない。ただ、周囲にいる数少ない人との関係をそれで壊してしまうのも悲しいので、なるべくなら、楽しむ気持ちは忘れずに過ごしたい。