平坦な世界

平坦な世界ではどこにでも行ける。どの方向にも特別な意味がない。途方に暮れると見ることもできるし、自由であると見ることもできる。 世界は、平坦で滑らかになりつつあるように思う。自分においてのみ、かろうじて、自分が「特別」で...

指摘

自己満足に過ぎないのだけれど、自分がなぜ、どういう想いで、どういう思考で、どういう行動を取っているのかについて、自分なりに捉えておくことは大切だと思う。 他人は自分ではないので、自分の行動の原理や内容はわからない。わから...

視界

確からしい結論を導くために多くの情報が必要なのかというと、必ずしもそうではないと感じる。 もしかしたら、判断できる範囲においては、情報量と結論の確からしさは比例するのかもしれない。一方で、情報を多く保有し過ぎて、どのよう...

変換器

人は嘘をつく。意識的に、というより、驕りや懼れといった情動により、脳が無意識に処理しているケースも多いと思う。自己の人格を維持するために、必要な反応だろう。「嘘」とは実は自身の中には無くて、他人の中に見出してしまうものな...

RPG

「RPGでどんなに強くなっても、現実の世界で強くなったわけではない。それに気付いた時から、ゲームに取り組むのが怖くなった。」 現実と空想の境界は、普通に思う以上に曖昧だと思う。ライトノベルの世界には、「転生トラック」とい...

スタンス

極端は好ましくないという前提の下で、お金は割と大切だと僕は思っている。非常に扱いやすいのが良いところだと思う。 詳細な議論は尽くしきれないので置いておくとして、お金があれば一定は納得感がある。また、「人格で解決」したり、...

権力

権力は、それを行使する者にとって毒性を有する。これは歴史の常識であると、London School of Economics and Political Scienceで政治科学部長を務めたラスキは『カール・マルクス』に...

生成変化とデザイン

アンリ・ベルグソンの『時間観念の歴史――コレージュ・ド・フランス講義 1902-1903年度』の中に、「子どもが大人になる」という命題が取り上げられている箇所がある。この命題は、現実においては極めて当然に見える。確かに、...

かなしさ

当たり前の話だけれど、人間はそれぞれに「かなしさ」を持っていると思う。そうであるにも関わらず、日々を過ごしていることはすごいことだなと思う。 当たり前のように笑顔で過ごしている人の「かなしさ」に触れると、それこそ感動を覚...

解決の源泉 – 学習を可能にするもの

人間であったり、機械であったりにおいて、学習を可能にするのは「中間イメージの存在」であると言われる。中間イメージの在り方は人間と機械で異なるのだろうと思うが、中間イメージが知覚のグループ化や一般化を可能にし、ある認識に基...