エッセイ 優越 Posted on 2020年5月18日 by 瑞月 人間に限らず、生物においては、種の保存に成功したものが現在も存在している。別に、種の保存が生物の目的だという主張ではなくて、単に現象として残ることに成功しているから残っているのだろう、という意味で。 これは任天堂の社長だ...
エッセイ 苦痛 Posted on 2020年5月8日 by 瑞月 苦痛を愛そうとする気持ちは、生を愛していることをごまかさそうという気持ちだと思う。 生きていると苦しいことがある。生と苦痛は切っても切れない。ニーチェ等に顕著だが、苦痛を愛している人は、おそらくかなり自分を愛していると思...
エッセイ 強さ、優しさ Posted on 2020年4月29日 by 瑞月 現代は、あらゆるものは相対的に語られることから免れない。「宗教的」という言葉は、ある教義がその宗教内において絶対的に扱われがちであるがゆえに、偏執的という意味として用いられる。 議論であったり、思想であったりにおいては正...
エッセイ トレードオフ Posted on 2020年4月24日 by 瑞月 二元論であったり、トレードオフであったりという考え方は必ずしも好きではないけれど、シンプルでかつ、真実を穿っていると感じる。だからこそ、汎く世の中で用いられているのだろう。 人間はとかく、物事の一面を見る。...
エッセイ 信じる力 Posted on 2020年4月10日 by 瑞月 信じるということ、殊に、自分を心から信じるということは大切だけれど難しいことだと思う。 むやみに信じるのではなくて、心から信じるためには、それだけ深く自分のことを知らないといけないし、容易に惑わないような試行錯誤、思索に...
エッセイ 時宜 Posted on 2020年4月2日 by 瑞月 時に宜しくある、ということは難しいものだと思う。大抵の判断というのは、状況によって変化するものである。その時においては宜しい、というものである。 お金を使うべき時もあれば、使わないべき時もあるし、仕事をするべき時もあれば...
エッセイ 秘密 Posted on 2020年3月26日 by 瑞月 秘密と申しても、無論これは公開したくないという意味の秘密ではない、公開が不可能なのだ。人には全く通じ様のない或るものなのだ。 (小林秀雄 『私の人生観』より抜粋) 現実を生きるという行為の中には、常に理論より豊富な何かが...
エッセイ 都合の良さ Posted on 2020年3月23日 by 瑞月 『墨子』の貴義第四十七、十五節に、衛という国に仕官させた人が帰ってきてしまったというエピソードがある。話を聞くと、「行ってみると話が違った。はっきりしなくて、確かでない」、「千金(原文では「千盆」。盆は量の単位で一盆は二...
エッセイ 憎しみ Posted on 2020年3月16日 by 瑞月 人なので、人を憎むことがある。恨むことがある。 どんな時に憎しみが生じるのか、恨みが生じるのかというと、欲しいものがある時に、だと思う。なぜ、自分のものにならないのか、自分は得ることができないのか。そう思う時に、憎しみで...
エッセイ おもいやり Posted on 2020年3月9日 by 瑞月 なんとなく、「おもいやり」があった方が幸せなのではないだろうかと思うことが最近、増えたように思う。能力は大切だし、お金も大切だと思う。ただ、おもいやりもあった方が良いと思う。 僕自身は、今もそうだし、過去は...