不用意さ

それなりに気を付けてはいるつもりなのだが、気付かないうちに、不用意に、何かを大切にしたいと思ってしまうなと思う。あらゆるものは、指の隙間からこぼれ落ちていく。こぼれ落ちるのを悲しいとか、寂しいとか、いっそ醜く執着する気持...

永久的

人間というものは不安だからなのか、永久的なものを求めてしまうと思う。   永久的であるということと、不変であることはイコールではなくて、東洋では「変化」こそ永久的であると捉える傾向がある。中国の革命思想ほどドラ...

過ぎ去るもの

諸行無常、という。『平家物語』の有名な冒頭にも現れる。言葉としては10代の頃から知っているし、なんとなくそうなのだろうとも思う。   最近、物事が過ぎ去るのが早いと感じる。変化も早いと感じる。これはおそらく、僕...

知りたい気持ち

ものすごく幸運なことなのだと思うが、生きることには疑問を感じても、学ぶことにはあまり疑問を感じたことが無いように思う。もちろん、下らなさを感じることが無いわけではないが、「1+1=2」ということですら難しいのだから、どん...

ミス

個人の責任でミスが発生すると思うほど、僕は人間というものを信頼していない。ミスが発生するのは、ミスを引き起こす要素があるからであり、それが完全に個人に帰属するということはありえないだろうと思う。 ミスはミスが起こる構造の...

目的合理的な相互的行為

問題解決の定義は様々にあるが、私は「問題解決とは、目的合理的な相互的行為である」だと思う。もしくは、「相互的な目的合理的行為」としても良い。 目的合理性を先に持ってくるか、相互性を先に持ってくるかは、本質的には共通だと思...

気付く精神

事業そのもの、発見そのものはもちろん尊いのだが、それから何かを学ぼうと思った時には、その事業や発見を生んだ精神を知りたいと思う。 それを為したい、それを知りたい。そこに想いが至る、そこに気付くというのは、ある種の必然によ...

空気

「空気がある」ということを考えた人はすごいなと思う。あまりに当たり前にありすぎて、まず存在を認知するのが難しい。   水に潜ると呼吸ができず、苦しい。この事実からは「水がある場所と無い場所は何かが異なる」という...

思考とデザイン

思考という行為は現実を超えるところに価値がある。頭の中(というのは比喩的な表現だが)にあるものは、いわゆる論理的と呼ばれるものであっても、空想・妄想と呼ばれるものであっても、想像の産物である。 思考は想像であることに意味...

ヒント

ヒントを伝えることは、正解を教えることよりも難しい。(現実にはあまり想定しづらいが)仮に「正解」が1つだけある問題を考えた場合、正解に至る道筋は1つではないだろう。 まずはどの道筋でヒントを出すべきかを考える必要がある。...