好き嫌い

なんとなく、「好きなもの」や「嫌いなもの」を伝えることは特別だと思っている。好きなものも嫌いなものも、自分の弱さや醜さを晒してしまうような気がして、とりわけ思春期の頃からは怖くなってしまったというのもあると思う。 特に人...

飛躍

現実は飛躍しているが、人間というものはなかなか飛躍できないものだと思う。よくよく考えてみると、日々の変化というのは決して小さくなく、学ぶべきこともたくさんあるのだけれど、恒常性というのか、どうしても変わらずにぐるぐるして...

雨樋

屋根で受けた雨水を流し、導く、雨樋(あまとい、あまどい)という仕組みがある。 その起源は古く、奈良時代(700年代)には仏閣において、その存在が確認できるという。当時のほとんどの建築は茅ぶき・草ぶきで、屋根自体が雨水を吸...

朝顔

子どもの頃から、自分が植物を上手に育てることができるという感覚がなくて、上手に庭や畑を作っている人だったり、小さな鉢植えでちょっとした野菜や花を育てている人だったりを見ると、すごいなあと思う。 おそらく、育てやすい植物と...

場所

学生の頃は、周囲にはアカデミックな仕事に関わる人たちが多く、周りの人たちはそういう話を主にしていたように思う。また、合気道をやっていたので、武道や日本文化について触れる機会も多かった。 仕事を始めると、コンサルティングや...

クレープ

家のほど近くに、マンションの1階のごく狭いスペースで営業しているクレープ屋さんがある。入り組んだエントランス付近にあるお店で、知っている人以外は見つけづらいだろう場所にあり、午後から夕方の時間帯に女性が(おそらく)1人で...

マカロン

お父さんがフランス人だという男の子と話していた時に、彼はお父さんが生まれ育った国に行ったことが嬉しかったのだろう、フランスではこんなことがあったよ、ということをたくさん話してくれた。 「フランスのパンはバゲットっていうん...

襖絵

襖絵、というのは一種のVR(Virtual Reality、仮想現実)である、という体験をした。あるお寺で、非常に優れた襖絵の部屋を見せていただいたのだが、襖絵を描く絵師の方というのは描くにあたって、その部屋に何年も滞在...

生命

たまたま、生命、ということについて考えるきっかけがあった。考えた、といっても、自分の頭できちんと考えられたわけではなくて、そういうことを問題意識を持って考えてる方と立て続けに話をさせていただく機会があって、刺激をもらった...

断罪

「断罪」とは、罪があることではなく、罪があると決めること、処刑を行うことである。そして、世の中にあるもののほとんどは、罪ではなく断罪だ、と思う。 不安な人ほど、断罪をする。断罪は不安による支配のためのテクニックでもある。...